<目次>
日本の育毛剤や育毛系シャンプーなどの内容成分でよく見かける「キャピキシル」という成分が「ミノキシジルの3倍の効果」と話題になってますが、実際のところどうなのか「体験談」も合わせて参考にしてみてください。
先に結論から言いますと・・・
- キャピキシルが「ミノキシジルの3倍の効果」というのは理論上の話。
- 実際に人間で試しておらず結果も出ていない。
- そもそも「3倍生える」のではなく「3倍の速度で伸びる」という結果。
- キャピキシルを推しているのは日本くらい。
- 結果の出ない育毛剤に使われる「お金儲けのための成分」つまり「闇成分」である。
なので、内容成分に「キャピキシル」と書いている育毛剤はそっと棚に戻しましょう。
毛が生えるのは「ミノキシジル」と「リデンシル(高純度)」のみです。
「キャピキシル」とは?
キャピキシルとは、カナダにあるLUGAS MEYER COSMETICS社という「化粧品会社」によって開発された育毛成分です。
キャピキシルは「アセチルテトラペプチド-3」という成分と「アカツメクサ花エキス」を合わせた総称です。
つまり、天然由来の成分を合成した成分です。
キャピキシルの成分カテゴリーは「保湿剤」で、日本では「化粧品」というカテゴリーに入ります。
「ミノキシジル」とは?
ミノキシジルは、アメリカのアップジョン社という「医薬品製造会社」で開発れました。
この時点で「化粧品」と「医薬品」という違いが見えてきます。
ミノキシジルは本来「血圧を下げる」ための薬で、その「副作用」として身体中の毛が濃くなることから育毛剤として販売されるようになりました。
ミノキシジルは副作用もあることから「医薬品」のカテゴリーになり、その中でも副作用が強い「第1類医薬品」になります。
薄毛は病気です。
病気を治すのは化粧品ではなく医薬品です。
「ミノキシジルの3倍の効果」は嘘?
LUGAS MEYER COSMETICS社の研究結果のデータには、ミノキシジルの約3倍の「育毛率」が出たとあります。
これは嘘ではないのかもしれませんが、そもそも「育毛率」とはなんでしょう。
この場合、「毛が生えた」ということではなく「毛が伸びた」ということになるようです。
AGAで悩む人にとっては、伸びる以前に「毛が生えない」ことが問題です。
ミノキシジルは毛が生える「発毛」成分なので、そもそも比較対象ではありません。
それ以前に、LUGAS MEYER COSMETICS社の研究データは人体での臨床結果ではなく「生体外実験」のようです。
実際に薄毛の人が使用しての臨床結果ではありません。
ミノキシジルは人体での臨床結果もあるので、アメリカでも日本でも医薬品として扱われています。
なので、キャピキシルの「ミノキシジルの約3倍の効果」は嘘ではないが「そもそも比べ方が間違えてる」ということです。
AGAの問題である「5αリダクターゼ」の阻害作用があるのは本当のようです。
ここをプロペシアと比較しないのも謎ですね。
キャピキシルを推すのは日本だけ?
育毛研究を始めて10年の間、海外の育毛剤でキャピキシルを推しているメーカーはほとんど出会ったことはありません。
ゼロではないです。
それに対して、日本の育毛剤でのキャピキシル配合製品が多さに驚きます↓↓↓
参考:Amazon.co.jpで「キャピキシル 育毛剤」を検索
参考:楽天市場で「キャピキシル 育毛剤」を検索
キャピキシルには「ミノキシジルの3倍」というキャッチコピーがあり、医薬品にならないのでお手軽に商品化ができお金儲けしやすいからでしょう。
これだけ薄毛で悩む人口が多い日本ですが、その人口に対し発毛知識が無さすぎるのが問題です。
市販の育毛剤の9割以上が発毛効果が無いというのに、それでも買ってしまうのが日本人の悪いところです。
自分で学ぶことよりも、テレビCMや雑誌などで「誰かが勧める」ものを買う習性があります。
日本人は「何かあれば人のせいにしたい人種」なのでそうなってしまいます。
自分の(毛髪の)健康は、自分の力で解決したいですね。
実際に体験してみた感想(体験談)
このブログでもキャピキシル配合の育毛剤を紹介しています↓↓↓
キャピキシル配合育毛剤で有名な「フィンジア」ですね。
実際に体験してみた結果ですが、もちろん実感無く結果も出ませんでした。
そもそもフィンジアは医薬部外品ですらない「化粧品」です。
毛が生えるわけがありませんね。
育毛成分が無いのに育毛するのはなぜ?
キャピキシル配合製品も含め、市販で売られている9割以上の「効果の無い育毛剤」で育毛するのはなぜでしょう?
AGAなど病気レベルの薄毛ではどうにもならないものの、「軽度の薄毛」ならインチキな育毛剤でも毛は育ちます。
それは、軽度の薄毛のメカニズムにあります。
それについてはまた詳しく書くので、今回は「頭皮の乾燥」について覚えてください。
お風呂上がりは頭皮が「火照って」います。
そのままいると頭皮の水分が蒸発して乾燥してしまいます。
頭皮は乾燥すると、保護するために脂を出したり、ひどい場合は「炎症」を起こしてしまいます。
脂が出ると毛穴が詰まり育毛剤が届きにくくなります。
炎症が起きると頭皮が不健康な状態になり毛が抜けやすくなります。
これを避けるためには「素早く冷ます」必要があります。
手っ取り早く頭皮を覚ますには「常温もしくは冷えた水をかける」方法があります。
長風呂の後は、冷水シャワーで頭だけでも冷ましてからお風呂を上がるだけでも違います。
つまり、効果の無い育毛剤でもお風呂上がりに頭にかければ頭皮の温度が下がるということです。
かつ、保湿成分が入っていれば抜け毛しにくい状態になります。
なので、効果の無い育毛剤でも育毛するのです。
なので、わざわざ高級な育毛剤を使わなくても「水でも良い」んではないかと考えます。
例えば「精製水」に「グリセリン」や「ヒアルロン酸」などの保湿剤を足して霧吹きするのでも良いかもしれませんね。
そこがわからないので、安い育毛剤で良さげなものを探すのもありかなと。
あくまでも「軽度の薄毛」の場合です。
まとめ
内容成分に「キャピキシル」と書いてる育毛剤は買うな。
以上です。
Byさちお
※尚、あくまでも個人的な感想ですので、商品のご使用・ご購入は自己責任でお願いします。
この記事を書いた人
2010年より病院にてAGA治療を開始、2年で回復。間もなくAGAが再発。育毛研究を独学に切り替え研究再開。育毛研究10年目にしてプロペシアを自力で卒業。現在は「AGA治療薬を使わない治療法」の検証中。