<目次>
日本のAGA業界は、15年前と比べても処方薬と外用薬の枠組みがほとんど変わっていないのに対し、海外では育毛サプリの処方・組み合わせ戦略が洗練されつつあります。
海外では、脱毛・薄毛ケアにおいて、サプリを“最終手段ではなく初手の一部”に据える動きがすでに進んでいます。
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今回の記事では、「Swanson ノコギリヤシ&ベータシトステロール ソフトジェル30粒(以下、Swanson ソーパルメット+β-シトステロール)」を中心に、脱毛抑制という観点からどう使えるかを論じつつ、発毛・育毛・脱毛抑制の3軸ごとの成分選びや、最新・マニアックなサプリ例も交えて紹介していきます。
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日本のAGA業界の“進化停滞”と、海外サプリ先進国との落差
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まず、日本のAGA治療・育毛分野を見ると、主流は「プロペシア(フィナステリド)」「ザガーロ(デュタステリド)」「ミノキシジル外用・内服」など、薬理アプローチに偏っており、サプリを“主戦力”として扱う構図はあまり確立されていません。
実際、15年前と比較して外形的な治療オプションの数は増えたものの、基本戦略はほぼ同じで、「薬+外用/育毛剤併用」が中心。サプリを“治療レベルで使う”という考え方は、業界・クリニック側でもまったく根付いていません。
こうした背景には、「日本はサプリメントで効果を出せない(謳えない)」「日本サプリは食品グレード(低品質)が基準」という事実があります。
一方、欧米やオーストラリア、さらにヨーロッパ(ドイツ、イタリアなど)では、植物由来の抗アンドロゲン・抗炎症成分を使った“補助的育毛戦略”が学術的にも取り上げられ、処方薬とサプリメントが併用されることも増えています。
たとえば、ノコギリヤシ(ソーパルメット:Serenoa repens)が前立腺治療だけでなく脱毛抑制用途で“機能性植物成分”として研究されてきた背景もあります。
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だからこそ、サプリを“試す価値なし”と切り捨てるのではなく、iHerbなどで手に入る海外製の育毛サプリを上手に取り入れてみるのも一つの手です。
実際、日本の一部クリニックでも、海外の育毛サプリを処方や推奨リストに入れるケースが増えており、「低リスクで順序立てて試す」というアプローチが少しずつ広がっています。
薄毛(脱毛・育毛失調)原因論:原因に応じた対策選びが効率を左右する
育毛・発毛ケアでもっとも見落とされやすいのが、「原因を無視してケアだけする」パターン。いくら良いサプリ・薬を使っても、根本原因が残っていれば進行を止めきれなかったり再発したりします。以下、代表的原因とそれに対応する対策を整理します。
薄毛原因パターンと対応軸
原因 | 主な機序・特徴 | 対策(サプリ/治療) |
---|---|---|
遺伝性アンドロゲン感受性(男性型) | 毛包がDHTに過敏・萎縮傾向 | 抗アンドロゲンサプリ(ソーパルメット系)、フィナステリド、デュタステリド |
ホルモンバランス異常・内分泌異常 | 性ホルモン変動、甲状腺異常、ストレス → コルチゾール過多など | ホルモン調整サプリ、ストレス軽減、内科受診 |
血流不全/微小血管障害 | 頭皮血行不良、キャップ障害 | 血流改善型成分(アルギニン、シトルリン、ビタミンE、ナイアシン、ペプチドなど) |
栄養不足/代謝低下 | 鉄欠乏、亜鉛欠乏、ビタミン不足、たんぱく質不足 | 栄養強化型サプリ、食事改善 |
炎症・酸化ストレス | 頭皮炎症、酸化ストレス、活性酸素過多 | 抗炎症・抗酸化成分(ポリフェノール、アスタキサンチン、レスベラトロールなど) |
生活習慣要因 | 睡眠不足、喫煙、アルコール、ストレス、紫外線など | 生活改善、休息、禁煙、紫外線対策 |
頭皮環境悪化 | 皮脂過剰、脂漏、常在菌バランス崩壊 | 頭皮ケア(クレンジング、抗菌・抗炎症ケア) |
重要なのは、「どの原因が主因かを仮説立て → それに応じたサプリ・治療選び」という順番です。たとえば、栄養不足が支配的なケースでいきなり抗アンドロゲン系強化をしても改善は限定的でしょう。
育毛サプリ「発毛・育毛・脱毛抑制・材料供給」の4軸と必要成分
育毛・発毛戦略を設計するとき、取り得るアプローチを次の「4つ」に整理すると分かりやすいです↓↓↓
- 発毛誘導(毛を新しく生やす/IGF-1・血流・GH経路サポート)
- 育毛支援(毛を育てる環境を整える/毛包活動の維持)
- 脱毛抑制(毛の抜けを減らす/DHT抑制・抗酸化)
- 材料供給(毛髪の構成成分・毛を作る原料)
各軸で代表的に使われる成分を列挙し、その作用や組み合わせの考え方も示します。
1.発毛誘導(毛を新しく生やす/IGF-1・血流・GH経路サポート)
- カプサイシン:血流改善、毛乳頭細胞のIGF-1発現促進
- シナモン(シナモンパウダー/抽出物):カプサイシンとの併用でIGF-1上昇
- アルギニン・シトルリン:一酸化窒素増加 → 毛乳頭への血流改善、間接的にIGF-1促進
- IGF-1促進サプリ(カプサイシン+イソフラボン系など):成長因子環境を整えるサプリ
2.育毛支援(毛を育てる環境を整える/毛包活動の維持)
- ビタミンB群(B6、B7〈ビオチン〉、B12):毛母細胞の代謝補助
- 亜鉛・鉄・マグネシウム:毛乳頭への酸素・栄養供給
- ノコギリヤシ(ソーパルメット):軽度のDHT抑制で毛包環境改善
- ベータシトステロール:ソーパルメットと同様、プロペシアに近い作用
3.脱毛抑制(毛の抜けを減らす/DHT抑制・抗酸化)
- ピグム(アフリカスモモ抽出物):毛包や頭皮の炎症を抑える、5α-リダクターゼ抑制
- パンプキンシードオイル:頭皮環境を整える、軽度のDHT抑制作用
- リコピン・アスタキサンチン:抗酸化による毛母細胞保護
4.材料供給(毛髪の構成成分・毛を作る原料)
- ケラチンペプチド・加水分解ケラチン:毛髪主成分の補充
- 含硫アミノ酸(L-システイン、L-メチオニン):ケラチン生成に必須
- コラーゲンペプチド:毛包周囲の結合組織強化
- その他アミノ酸(グリシン、プロリン、アルギニン):毛髪の弾力維持
これらを組み合わせた“複合抗アンドロゲン処方型サプリ”が海外では出始めています。
組み合わせ戦略と“これ以外の面白いサプリ例”
単一成分よりも複数成分併用型サプリのほうが、各作用機序をカバーできる可能性が高いため、海外ではこうした複合型処方が増えてきています。
たとえば、「ノコギリヤシ + β-シトステロール 」や「ノコギリヤシ+ ピグム + パンプキンシードオイル」など、さらに栄養補助因子(亜鉛、セレン、ビタミンB群)などを併用する製品があります↓↓↓
Follics(フォリックス)コンフィデンス
生の馬プラセンタ30,000mgのほか、ノコギリヤシや亜鉛など18種類の有用成分を配合した、髪や肌の健康維持に役立つ科学的ヘアケアサプリ。毛包の健康維持や発毛環境のサポートが期待できる。
合わせて読みたい
DrFormulas ヘアーオメガ3-in-1
脱毛の三大原因にアプローチする総合育毛サプリ。ノコギリヤシ果実エキスやβ-シトステロールに加え、ビタミンE、ツボクサ、ビオチン、L-システインなどを組み合わせ、ホルモン・血流・栄養に幅広くサポート。
DrFormulas ヘアーオメガ DHT
DHT抑制に特化した育毛サプリ。ノコギリヤシエキスや、男性ホルモンの変換を穏やかにサポートするプラントステロールコンプレックスに加え、DHT抑制に関わるビタミンやミネラル、さらに独自ブレンド成分も配合。
NOW Foods ノコギリヤシ&ピグム
ノコギリヤシ(ソーパルメット)とピグムを同時配合。DHT抑制+頭皮環境改善を狙った組み合わせサプリ。
Now Foods ソーパルメットエクストラクト
ソーパルメット濃縮エキスに加え、亜鉛とパンプキンシードオイルを組み合わせ。DHT抑制と頭皮環境の改善を同時にサポート。
どれが正解というものはなく、自分に不足している成分や、自分に合うサプリを色々試して見つけていくことが重要です。
Swanson ノコギリヤシ&ベータシトステロール ソフトジェル30粒:概要と位置づけ
まず、このサプリの公式・販売情報をざっと整理します↓↓↓
- iHerb 記載によれば、「ノコギリヤシ&ベータシトステロール ソフトジェル 30粒」は主に前立腺の健康サポートを目的とした栄養補助食品として紹介されています。
- Swanson(スワンソン)の製品群には、ベータシトステロール単体(320mg カプセルなど)も存在します。
- ソフトジェルカプセル30粒入りで2,709円、1回(食)分90円。
この製品は、「脱毛抑制」軸にあたる、特に抗アンドロゲン・5αリダクターゼ阻害を狙ったサプリと言えます。
商品ページ(iHerb)
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つまり、プロペシア(フィナステリド)に近い作用を期待して、「まずDHTを抑えて進行を止めたい」層が主なターゲットになります。
興味深い点として、β-シトステロールはソーパルメットの構成要素でもありますから、「ソーパルメット+β-シトステロール併用」によって抗アンドロゲン効果の強化を狙った形と言えるでしょう。
ソーパルメット・β-シトステロール vs. プロペシア(フィナステリド):リスク・効果比較の考察
項目 | ソーパルメット&β-シトステロール | プロペシア(フィナステリド) |
---|---|---|
主な作用 | DHT生成抑制(植物由来)、頭皮環境改善 | 5αリダクターゼ阻害によるDHT生成抑制(医薬品) |
効果の強さ | 軽度~中程度、脱毛抑制が中心 | 高い、脱毛抑制 |
副作用リスク | ほぼ軽微 | 性欲減退、勃起不全、射精障害、乳房障害(女性化乳房など)、抑うつ・気分変調、頭痛、めまい、肝機能障害の報告あり |
使用開始のステップ | まずサプリから試し、反応を見ながら量や組み合わせを調整 | 医薬品なので、前段階で試すことを推奨 |
価格・入手性 | iHerbなどで購入可能、OTC | 医師処方が必要、日本では個人輸入もあり |
このように、まずは植物系抗アンドロゲン(ソーパルメット+β-シトステロールなど)から入って、「耐性補助」「併用改善」を図る戦略は現実的です。
実際に使ってみた感想
Swanson(スワンソン)ノコギリヤシ&ベータシトステロール ソフトジェル30粒を1本試し終わった感想です。
僕はタイミングを「寝る前」に「1粒」とし、ほかにもマルチビタミンやタンパク質、オメガ3などの必須栄養素サプリに加え、抗酸化サプリや肝臓ケアサプリなども併用しています。脱毛対策に関しては、このサプリがメインになります。
まず前提として、育毛系に限らず、今まで摂っていなかった栄養素では実感が早いです。一方で、以前から摂っている栄養素のメーカーを切り替えた場合は、効果の見極めが難しくなります。
僕の体感では、たいていのサプリは2週間くらいで体内に切り替わる印象です。飲むのをやめると、約2週間ほど余力が残る感覚があります(個人差あり)。
今回のサプリに含まれるノコギリヤシは320mg、ベータシトステロールは160mgです。一般的にノコギリヤシ540mgで脱毛が落ち着く人もいますが、この組み合わせで同等かそれ以上の効果が期待できると考えられます。
実際に試した結果、脱毛状況に大きな変化はありませんでした。おそらく、サプリはちゃんと作用しているものの、夏で飲酒量が増えていたこともあり、若干脱毛を感じたのだと思います。飲酒対策としては、育毛サプリだけでなく、ストレス対策サプリや肝臓ケアサプリも強化しないと、薄毛への影響は残ると感じました。
感想として、このサプリは良いサプリだと思います。ただし、1日あたり約90円とコスパはやや低めです。ノコギリヤシ540mg単体だと1日あたり約9円なので、価格は10倍ですが、効果が10倍というわけではないため、コスト面は考慮が必要です。
総合的には、必須ではないものの、ベータシトステロールという成分を知るために試す価値はあるサプリです。気になる方は一度試してみると良いでしょう。
まとめ
Swanson(スワンソン)ノコギリヤシ&ベータシトステロールは、DHT抑制を中心に脱毛対策をサポートする育毛サプリです。ノコギリヤシ320mgとベータシトステロール160mgの組み合わせで、軽度~中度の脱毛抑制が期待できます。
発毛や育毛の主役は別の栄養素やサプリに任せつつ、まずは安全性の高い植物由来サプリから試すのが理にかなっています。コスパはやや低めですが、ベータシトステロールを体験したい方には価値のある選択肢です。
薄毛対策は「原因の特定」と「段階的アプローチ」が重要です。サプリで基礎を整え、それでも効果が足りなければ医薬品ステップに進む、といった使い方が効率的です。
商品ページ(iHerb)
iherb 5%OFFクーポンコード→BCD4733
以上です。
Byさちお
※尚、こちらはあくまで個人的な感想です。商品のご使用やご購入に関しては、自己責任でご判断いただきますようお願いします。
この記事を書いた人

2010年より病院にてAGA治療を開始、2年で回復。間もなくAGAが再発。育毛研究を独学に切り替え研究再開。育毛研究10年目にしてプロペシアを自力で卒業。現在は「AGA治療薬を使わない治療法」の検証中。