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2020年3月に登場した育毛剤・発毛剤「RiUP(リアップ)」の新商品「リアップX5プラスネオ(第1類医薬品)」が気になっている人も多いと思います。
今回は、この新製品は「買い」なのか旧製品と比較しながら見ていこうと思います。
「RiUP(リアップ)」とは?
「RiUP(リアップ)」とは、大正製薬株式会社さんから発売中の育毛剤(発毛剤)です。
第一類医薬品に区分されており、ドラッグストアで購入する際は薬剤師の立会いが必要になります。
リアップの発毛効果は臨床試験でも証明されており、国内のクリニックでも処方されるしっかりとした育毛剤です。
リアップのパッケージをよく見ると「壮年性脱毛症における発毛剤」という記載があります。
これはつまり「加齢によるストレスなどが原因の薄毛」のことで、つまり「AGA(男性型脱毛症)」がそれにあたります。
なので、AGA以外の原因での薄毛・抜け毛には効果が見込めません。
購入する前に、抜け毛・薄毛の原因を突き止めることをオススメします。
主成分は「ミノキシジル」です。
RiUP(リアップ)の主成分は「ミノキシジル」です。
ミノキシジルは、もともとは発毛剤の薬ではなかったのですが「副作用」により「体毛が濃くなる」ことから発毛剤としての服用が始まりました。
ミノキシジルは、「毛が生える」という点では世界で唯一の成分です。
厳密には「皮膚の下に隠れている毛を呼び起こす」と言ったほうが近いでしょう。
ですので、毛根が存在しない場所に毛が生えることはありません。
また、ミノキシジルが配合されていない育毛剤で「発毛」することはありません。
ミノキシジルは「第1類医薬品」副作用を知る
ミノキシジルが配合される場合は、日本では「第1類医薬品」に分類されます。
内服でも外用でも、いずれも以下の副作用があげられます↓↓↓
- 皮膚(頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感など)
- 精神神経系(頭痛、気が遠くなる、めまい)
- 循環器(胸の痛み、心拍が速くなる)
- 代謝系(原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ)
妊娠中の女性は服用できないなど、リスクが高い成分です。
「毛を生やす(発毛)」ことは、それくらいリスクがあることなので化粧品や医薬部外品の育毛剤が意味が無いことが理解できると思います。
なので、育毛剤・発毛剤は「第一類医薬品(=ミノキシジル配合)」のものを買います。
参考:Amazon.co.jpで「第一類医薬品 育毛剤」を検索
参考:楽天市場で「第一類医薬品 育毛剤」を検索
プロペシアは育毛剤じゃないの?
AGA治療で処方されるのは、ミノキシジルよりもプロペシア系の医薬品です。
プロペシアの主成分は「フィナステリド」など。
似た成分で「デュタステリド」などもあります。
これらの効果は「脱毛抑制」です。
「毛が抜けるのを抑える効果」なので、毛が生えるのとは全くことなります。
髪の毛は、正常な場合は「抜けては生えて」を繰り返します。
AGAの場合は、抜けた後に生えなく(生えにくく)なってしまいます。
プロペシアを服用することで、今残っている毛やこれから生えてくる毛を「抜けにくく」します。
医薬部外品の育毛剤は意味ないの?
先ほどの説明の通り、ミノキシジルが配合されていない育毛剤で毛は生えません。
ただし「意味が無いわけではない」です。
ヒトには「思い込み」で症状が改善する機能があります。
「プラセボ効果」もしくは「プラシーボ効果」と言います。
実際に効果のある成分が入ってないものでも、「効く」と思い込んで続けると本当に効果が現れることがあります。
厳密には、「効果が現れる」ではなく「症状が改善される」ですね。
この記事を読んでしまった時点でプラセボ効果は期待できないので、あなたは医薬部外品の育毛剤は買わないでくださいね。
ただ、実際に発毛効果が無いのに「毛が生える」と思わせるような商品は無くなってほしいですね。
参考:Amazon.co.jpで「医薬部外品 育毛剤」を検索
医薬部外品の育毛剤は「効果は無いけど意味無くはない」です。
頭皮・頭髪を大事にしましょうということです。
「リアップX5プラスネオ」はどう思う?
そして、今回の本題の「リアップX5プラスネオ」です。
今までのリアップに「7種類の有効成分」が追加されました。
7種類追加されて価格が約1,000円アップしてます。
リアップX5プラスネオも、主成分がミノキシジルなので第一類医薬品です。
ミノキシジルの濃度が、国内最高濃度の5%。
リアップはサプリメントでは無いのでこの「5%」は信じて良いと思います。
日本サプリの数字表記は信じてはダメです↓↓↓
参考:僕が日本のサプリメントを懸念する理由と『健康補助食品』のカラクリ
育毛サプリも含め、日本サプリの「闇」は深いです。
ちなみに、ミノキシジルの「世界」最高濃度は16%です↓↓↓
16%でかなり時間がかかったので、5%だとどれくらい時間がかかるんだろうなと思ってしまいますね。
しかし、国内ではミノキシジル濃度は5%までなので5%のものを買いましょう。
16%だと色々大変でしたが、5%なら何も気にせずに続けられると思います。
国内初の7つ有効成分
リアップX5プラスネオには「7種類の有効成分」が追加されています↓↓↓
(100mL中)
成分:ミノキシジル
分量:5.0g
はたらき:発毛、育毛及び脱毛の進行を予防します。
成分:ピリドキシン塩酸塩
分量:0.05g
はたらき:過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制し、頭皮を健康な状態に保ちます。
成分:トコフェロール酢酸エステル
分量:0.08g
はたらき:皮脂の酸化防止作用や血行促進作用があり、頭皮を健康な状態に保ちます。
成分:l-メントール
分量:0.3g
はたらき:頭皮のかゆみをおさえ、清涼感をあたえます。
成分:ジフェンヒドラミン塩酸塩
分量:0.1g
はたらき:頭皮のかゆみをおさえ、頭皮を健康な状態に保ちます。
成分:グリチルレチン酸
分量:0.1g
はたらき:抗炎症作用があり、頭皮を健康な状態に保ちます。
成分:ヒノキチオール
分量:0.05g
はたらき:殺菌作用により、フケの発生をおさえ、頭皮を健康な状態に保ちます。
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配合量などもしっかり明記しているので安心ですね。
だだ、「これって必要なの???」と思う人もいるでしょう。
これについて考えてみます。
個人的に「7つの有効成分」は不要と思う
内容を見ると、一見「頭皮・頭髪に良さそう」な印象を受けます。
まぁ、実際に頭皮・頭髪には良いのでしょう。
ただ、「それが自分に必要な成分なのか」ということです。
例えば「ピリドキシン塩酸塩」は「皮脂の過剰な分泌を抑制」してくれる成分です。
皮脂がそんなに分泌されていないヒトとっては「頭皮の乾燥」の原因になりかねないです。
そこに「メントール」が加わると、さらに頭皮の乾燥を加速させてしまいます。
「トコフェロール酢酸エステル」には「血行促進」作用があります。
ミノキシジルにも血行促進作用がありますので「上乗せ」になります。
それが良いことなのかどうなのか。
「ヒノキチオール」の「殺菌作用」は魅力的だけど、頭皮にも頭皮の健康を保ってくれる「エピデルミディス菌」という善玉菌がいます。
それまで殺菌してしまうのかなと。
一見、頭皮に良さそうな成分が7つ並んでいますが、よく見ると余計な成分の可能性もあるんですね。
薄毛の原因・頭皮環境はヒトによって様々なので、自分にあった育毛剤を選ぶべきなんです。
なので、僕なら前回のほうを買います↓↓↓
しかしリアップは高額だ
リアップの発毛効果は実証されていますが、1本(60ml)で6,500〜7,800円とちょっと手を出しにくいかなと。
例えば、世界的に有名な育毛剤「フォリックス」シリーズでミノキシジル5%配合のこちら↓↓↓
「フォリックスFR05ローション[ミノキシジル5%]」だと、1本60mlで4,000円くらいです。
フォリックスFR05にも有効成分がいくつか配合されています↓↓↓
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アデノシン
血行を促進することで抜け毛を予防し、発毛促進因子を産生することで発毛を促す成分です。髪の成長が止まる時期(退行期)へ移行するのを防ぎ、成長期を延長することで、しっかりとした髪に育てます。
プロシアニジンB2
りんごポリフェノールの一種であり、若い青リンゴの皮に含まれます。髪そのものを太く濃くし、髪の成長サイクルを休止期から成長期へと復活させることが臨床試験で実証された成分です。
Procapil®(プロキャピル)
毛髪再生医療の現場から注目されている成分であり、脱毛の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の働きを阻害するとともに、頭皮の血流を増加させることで、毛髪を良好な栄養状態にします。
多彩な補助成分
Follics(フォリックス)FR05はその効果を一層高めるために多彩な補助成分(アゼライン酸・オレアノール酸・ビオチン)を配合しています。
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こちらも有効成分配合ですが、リアップとはまったく内容が異なります。
こちらの内容の方が格段に魅力的になってます。
これが「世界レベル」ということでしょう。
僕なら、リアップは買わずにフォリックスを買います↓↓↓
参考:フォリックスFR05ローション[ミノキシジル5%]
せっかくなら16%を試したいという人はこちら↓↓↓
参考:フォリックスFR16クリーム[ミノキシジル16%]
いずれも自己責任でお試しください。
個人的には5%あたりから初めて徐々に上げていくことをオススメします。
結局「リアップX5プラスネオ」はどうなの?
結論として、「リアップX5プラスネオはミノキシジル国内最高濃度5%でお医者さんも認めてるシリーズだけど、「7つの有効成分」が余計だという人もいるのでよく考えてから買った方がいい」です。
毎月かかってくる育毛剤の費用が負担でストレスになりそうなら、海外製品も勉強してみるのもいいでしょう。
色々心配性な人であれば、お医者さんでリアップまたはそれに近いものを処方してもらうのが安心だと思います。
お医者さんで処方してもらっても保険は効かないと思うので、お医者さんが面倒ならAmazon.co.jpで買います↓↓↓
参考:Amazon.co.jpで「第一類医薬品 育毛剤」を検索
参考:楽天市場で「第一類医薬品 育毛剤」を検索
参考にしてみてください。
Byさちお
※尚、あくまでも個人的な感想ですので、商品のご使用・ご購入は自己責任でお願いします。
この記事を書いた人
2010年より病院にてAGA治療を開始、2年で回復。間もなくAGAが再発。育毛研究を独学に切り替え研究再開。育毛研究10年目にしてプロペシアを自力で卒業。現在は「AGA治療薬を使わない治療法」の検証中。