<目次>
2020年3月にリニューアルして話題になってた資生堂さんの特許成分「アデノシン」を配合したヘア&スカルプケアブランド「アデノバイタル」シリーズが、人気の割に評価が低い理由がわかったので情報シェアです。
アデノバイタルシリーズについて
アデノバイタルは、資生堂さんのサロンを対象としたブランド(資生堂プロフェッショナル)の抜け毛・薄毛の人を対象とした育毛ケアラインです。
アデノバイタルには、「THE HAIR CARE ADENOVITAL(ザ・ヘアケア アデノバイタル)」というラインと「SUBLIMIC ADENOVITAL(サブリミック アデノバイタル)」というラインがあります。
ザ・ヘアケア アデノバイタルシリーズは8年以上前からあるようで、当時から大ヒットしており、今までにも何度も進化しているようです。
資生堂プロフェッショナルシリーズはサロン専売品ですが、Amazon.co.jpや楽天市場でも購入できます↓↓↓
参考:Amazon.co.jpで「アデノバイタル」を検索
参考:楽天市場で「アデノバイタル」を検索
ザ・ヘアケア アデノバイタルシリーズには、シャンプー、トリートメント、スカルプエッセンス、スカルプトニック、ルートスプレー等があります。
アデノバイタルシリーズの強み
アデノバイタルシリーズに含まれる有効成分は以下です↓↓↓
- アデノシン:毛乳頭へ直接作用して成長促進因子を産出することで発毛促進
- クジン抽出液:毛包へ働きかけ髪の成長を促す
- ニンジンエキス:毛乳頭と毛芽へ作用し発毛促進
- ニコチン酸アミド:頭皮の血行促進、抜け毛を防ぐ
この中で注目すべきなのが「アデノシン」です。
アデノシンは「ミノキシジルと同等の発毛促進作用がある」として注目されています。
アデノシンを含む育毛剤といえば、過去に体験・紹介してるフォリックスシリーズがあります↓↓↓
世界No.1の育毛ブランドも採用している成分なので期待値はかなり高い成分だということがわかります。
ここでふと疑問になるのが「アデノシンは資生堂さんの特許成分なのでは?」ということです。
アデノシンは資生堂さんの特許成分?
アデノバイタルについて調べていると、「特許成分アデノシン配合」のような書き方が目につきます。
しかし、よく調べてみると「特許成分」ではなく正しくは「独自成分」なんですね。
もっと詳しく調べてみると、アデノシンに対する資生堂さんの特許は「技術」に対してということがわかりました。
特許についてページを読んでみるとこうあります↓↓↓
本発明は、優れた育毛効果や血行促進効果を有するアデノシンの低温下における安定性を向上させた外用組成物に関する発明である。
引用:公開特許公報(A)_外用組成物
つまり、アデノシンは元々あったもので、それを「低温下で安定させる技術」が資生堂さんの特許なのだと思います。
通常のアデノシンは低温下(5℃以下)では安定しないので、フォリックスの育毛剤は「冷蔵庫に入れてはダメ」ということになります。
ダメというか「飽和状態になる」ようです。
よく振って使えばいいのかどうかはわかりません。
アデノバイタルの弱点を発見!!
そして、上記の特許内容を見ていくと以下の文章が気になりました↓↓↓
- 組成物に対して1〜2%という高濃度でアデノシンの配合を行っても…
- 低級アルコールを組成物全体の35.0〜65.0質量%含有する。
引用:公開特許公報(A)_外用組成物
ここから読み取れるのは「アデノバイタルに含まれるアデノシンは2%以下」ということと「低級アルコール(おそらくエタノール)を35〜65%入れないといけない」ということです。
アデノシンは「ミノキシジルと同等の発毛力」と言われていますが、同等だったとしても「ミノキシジル2%以下と同等」と考えることもできます。
女性向けの場合は外用でミノキシジルは2%までが限界のようなので良いとは思うのですが、男性からすると2%だとかなり物足りないです。
ただ、2%が限界なら2%ギリギリまで配合するとは考えにくいでしょう。
お金儲けをするならそれ以下にすると思います。
それよりも気になるのがアルコールの量です。
アデノシンを低温下で安定させるなら組織物全体の35.0〜65.0質量%含有する必要があるとあります。
この「組織物」という表現がよくわからないのですが、例えば「アデノシン1%に対して35〜65%」なのか「その商品の〜」なのか。
「その商品の〜」の場合だと、その育毛剤のボトルの半分くらいがエタノールになります。
そうなると、背面の成分表記のはじめの方にエタノールがくるのですが、エタノールは後半になっています↓↓↓
有効成分:アデノシン、ニンジンエキス、クジン抽出液、βーグリチルレチン酸、パントテニールエチルエーテル、ニコチン酸アミド
その他の成分:アンズ果汁、アシタバエキス、レイシエキス、オノニスエキス、シソエキス(1)、ホップエキス、サンショウエキス、デシルテトラデシルジメチルアミンオキシド液、エタノール、精製水、ジプロピレングリコール、1、3ーブチレングリコール、イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、lーメントール、ラウリル硫酸ナトリウム、DLーリンゴ酸、無水エタノール、濃グリセリン、ビニルピロリドン・N、Nージメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩液
引用:資生堂 ザ・ヘアケア アデノバイタル
ここまで後ろとなると「1%以下」のランダム表記の範囲になると思います。
その前の「アンズ果汁」などがそれほど含まれるとも考えにくいので、考えるべき点は「アデノシンがどの状態での配合と見るか」でしょう。
アデノシンを全体の2%と考えると、それ以降の内容が訳が分からなくなってしまいます。
しかし、ここで言うアデノシンを「低級アルコールを含んだ状態で”アデノシン”とする」と考えると納得がいきます。
例えば「アデノシン2%+低級アルコール65%+保湿剤33%=安定型アデノシン」と考えれば意味がわかります。
「安定型アデノシン」という書き方が出来ないので「アデノシン」と書いている…とか?
つまり、この場合の表記では「特許成分(独自成分)としてのアデノシン」ということで成立するんですね。
それで、アデノシンを全体の2%以下になるように調整すれば良いと。
そうなると、どうしてもアルコールが強くなってしまうんですね。
つまり、頭皮にはキツイということになります。
アデノバイタルユーザーが「刺激が強い」と言ってる理由はそこにあるのかもしれません。
そして、アデノシンが2%どころじゃなくなると。
何故アデノバイタルが話題になったのか?
アデノシンは、ミノキシジルと同等の効果があるとして注目されています。
同等の効果があるのに、ミノキシジルのような副作用が無いというのも理由です。
上記の話から「ミノキシジルと同濃度で同容量なら可能性はある」という程度でしょう。
問題はアデノシンの濃度ですね。
ミノキシジルの副作用に「痒み」がありますが、これは「外用」で「濃い場合」になります。
製法にもよりますが、ミノキシジル12%のフォリクスで痒みを感じることはありませんでした↓↓↓
痒みが出ないのはフォリックスの特徴でもあります。
アデノシンでも濃くなれば反応は出るかもしれませんが不明ですね。
そして、アデノバイタルは「サロン専売」というのも人気の理由のようです。
いつもの美容院でオススメされたら良いものだと思ってしまいます。
上記に書いたように、アデノシンについては調べても謎が解けないです。
おそらく、「資生堂さんだから」と勧めているのではないでしょうか。
もしくは、アデノバイタルを取り扱ってるサロンさんなら上記の謎は知っているんだと思います。
いつか聞いてみたいと思います。
そんなこんなは置いておいて、アデノシン配合の商品は「日本では」珍しいです。
頭皮の強いかたであれば試してみてはいかがでしょうか。
どこで買えるの?
アデノバイタルシリーズはAmazon.co.jpまたは楽天市場でも購入できます↓↓↓
参考:Amazon.co.jpで「アデノバイタル」を検索
参考:楽天市場で「アデノバイタル」を検索
不安な場合は、お近くの取り扱いのサロンで聞いてみるといいと思います。
アデノシン配合の育毛剤
上記のことから資生堂アデノバイタルは「女性向け」で薄毛の状態としては「軽度」というところでしょう。
男性で薄毛で悩んでいるのであればミノキシジル濃度で選ぶといいと思います。
日本ではアデノシンが注目されていますが、海外ではアデノシンは「補助」です。
アデノシン配合の育毛剤と言えばフォリクスですね↓↓↓
フォリックスFR02ローション[ミノキシジル2%]
フォリックスFR05ローション[ミノキシジル5%]
フォリックスFR07ローション[ミノキシジル7%]
フォリックスFR10ローション[ミノキシジル10%]
フォリックスFR12ローション[ミノキシジル12%]
フォリックスFR15ローション[ミノキシジル15%]
フォリックスFR16クリーム[ミノキシジル16%]
以上です。
Byさちお
※尚、あくまでも個人的な感想ですので、商品のご使用・ご購入は自己責任でお願いします。
この記事を書いた人
2010年より病院にてAGA治療を開始、2年で回復。間もなくAGAが再発。育毛研究を独学に切り替え研究再開。育毛研究10年目にしてプロペシアを自力で卒業。現在は「AGA治療薬を使わない治療法」の検証中。